ワードパレット -No.7- 夕焼け、蛍、水


外の世界はぼんやり眺めていても飽きる事がない。

りんとりつは赤くなった空をわかばが見つけた川の側で眺めて思った。りなとわかばは何か見つけて騒いでいるようだった。りんさん!と興奮してわかばが手に何かを包んで持ってきた。手の中には仄かに光る…
「ムシと似た感じですよね。尻尾が光るんですよ」
二人とも来てください、と呼ばれて川辺に近づくと、沢山の光が明滅していた。綺麗ですねと同意を求められ、頷く。聞こえないだろうとありがとうと呟くと姉のような耳の良さでわかばは、えっと自分を見た。