
ころり、とわかばが喉飴を転がす音にりんは目を向けた。休んでいればいいのに…とりんは付箋に平気かと書いて渡すと彼は頷く。ふと思いついてりんはいくつか質問を書いてわかばに渡す。少しすると他愛無い問いへ整った字で丁寧に答えが書いて渡された。りんは手の赴くまま一つ付箋にさらさらと質問を書いて、我に返って慌てて消して当たり障りの無い問いを書いて渡す。
チャイムが鳴り、席を立ったわかばが去り際そっと付箋に小さなメモをつけて机に置いた。
書いた付箋への答えは付箋の裏に。メモの方を見てりんの顔が紅潮する。消したはずの最初の問いの名残が跡として残っていたのだろう。
問い:私をどう思う?
答:好きです