ワードパレット No.1 神さま/明け方/走る

山の朝は早く、日が昇り始めるとどうしても目が覚める。

起きて外に出ると日課なのか既に彼が日が昇る様子を眺めていた。湿度が高いせいか木漏れ日が光の柱の様に差している。
神さまが降りてきたと昔は思っていたと言うと彼は素敵ですねと笑い立ち上がる。
誰もいない村の道を走って山へと向かう。
まるで子供だと言うと楽しそうですよ?と彼はさらりと言った。
イヤな奴。りんはわかばの背にとりあえず頭突きで抗議した。